多くの人が最初に知るのはアセンダント、つまり人にどう見えるかを表すライジングサインです。その反対側はあまり注目されません。ディセンダント(DSC)は、生まれた瞬間に西の地平線に沈みつつあった黄道上の点で、占星術では人生のもう半分、パートナーや親しい協力者、何かを教えるために現れたような人たちを読むのに使います。
この記事では、ディセンダントを「未来の結婚相手の似顔絵」にしないための読み方を紹介します。全体を通して一つの例を使います。計算方法は記事の最後にあるディセンダント計算ツールと同じで、1994年8月22日18時30分、中国・杭州生まれ。ちょうど太陽が沈む瞬間です。
ディセンダントは空が沈む場所
サンプルのチャートは、杭州で太陽が西の地平線に触れた瞬間に生まれています。実際の太陽の動きと DSC の度数が一緒に変わる様子をご覧ください。
チャートの西の地平線
ホロスコープは地平線を軸に描かれます。アセンダントは東から昇る度数、ディセンダントは西に沈む度数で、両者はいつも180°離れています。サンプルのアセンダントは水瓶座29°01′なので、ディセンダントは獅子座29°01′です。
ディセンダントは第7ハウスの始まりです。伝統的な占星術では第7ハウスを「他者のハウス」と呼び、結婚やパートナーだけでなく、仕事の相棒、よきライバル、一対一で向き合う相手すべてを扱います。アセンダントが世界との向き合い方を表すなら、ディセンダントは他人の中に求めるもの、あるいは繰り返し出会うものとして読まれます。
サインは人物ではなくパターンとして読む
ディセンダントが獅子座だからといって、パートナーが獅子座になるわけではありません。他人の温かさや自信、華やかさに惹かれやすい、あるいはそうした性質を自分自身で表現することを学んでいる、というテーマとして読みます。サインは読みの入口であって、結論ではありません。
細部を補う手がかりは、ほかに四つあります。計算ツールはそれぞれを表示します。
- サインと度数。次のサインにどれだけ近いかも含めて見ます。
- 支配星。DSC のサインを支配する惑星と、その位置です。サンプルでは獅子座の支配星は太陽で、その太陽がまさにディセンダント上、第7ハウスにあります。
- 第7ハウスの惑星。サンプルでは太陽、水星、キロン。第7ハウスが空なのはよくあることで、関係を持てるかどうかとは関係ありません。
- DSC へのアスペクトとオーブ。サンプルにはほぼ正確な太陽のコンジャンクション、やや広い冥王星のスクエア、火星のセクスタイルがあります。
金星の位置が気になる方は、金星の MC ラインと DC ラインの比較で、地図上の二つの代表的な「恋愛」の配置を比べています。
3分でサインが変わることもある
ディセンダントは速く動きます。地球が自転しているため、およそ4分ごとに新しい黄道の度数が西の地平線に届き、約2時間でサインが変わります。
3分でサインが変わることもある
サンプルの DSC を、出生時刻の前後4時間にわたって追ったもの。
18時30分の DSC は獅子座29°01′、18時33分には乙女座です。時刻を30分単位に丸めると、サインを取り違えます。
サンプルでは18時30分の DSC は獅子座29°01′、18時33分にはもう乙女座です。出生時刻が「6時半ごろ」としかわからなければ、どちらなのか決められません。時刻があいまいな場合は、出生時刻がわからないときのアストロカートグラフィーを読み、DSC は暫定的な結果として扱ってください。
どのサインも同じ時間だけ地平線にとどまるわけではありません。サインが昇り沈む速さは異なり、その差は緯度が高いほど大きくなります。
どのサインも2時間ずつではない
1恒星日のうち、各サインがディセンダントにとどまる時間(緯度別)。
杭州の緯度では、乙女座と天秤座は約1.4時間でディセンダントを通り過ぎますが、牡牛座と水瓶座は2.4時間近くかかります。ストックホルム付近では、乙女座のディセンダントは1日に約32分しかありません。サインの境目を見誤りやすい理由の一つであり、北の地域ではそもそも少ないディセンダントのサインがある理由でもあります。
住む場所が変わればディセンダントも変わる
惑星の黄道上の位置はどこにいても同じですが、地平線は違います。同じ出生の瞬間を別の都市で計算すると、アセンダントとディセンダントは変わります。これがリロケーションチャートの考え方です。
同じ出生の瞬間、違うディセンダント
サンプルの同じ瞬間を8つの都市で作ったときの DSC。
- 1杭州獅子座 29°01′
- 2上海乙女座 0°25′
- 3成都獅子座 8°26′
- 4東京乙女座 26°22′
- 5シンガポール獅子座 19°05′
- 6ロンドン牡羊座 26°38′
- 7ニューヨーク魚座 1°32′
- 8シドニー天秤座 7°46′
サンプルの場合、杭州から約160km の上海ではディセンダントがすでに乙女座、さらに西の成都では獅子座8°です。東京は乙女座26°、ロンドンは牡羊座、ニューヨークは魚座、シドニーは天秤座。どれもあなた自身を変えるものではありません。リロケーションチャートを使う占星家は、これを重心の変化、つまり暮らす場所でチャートのどの部分が関係の軸に乗るか、として読みます。
日本で暮らす人にとっても身近な話です。同じ出生の瞬間でも、東京と大阪では経度が4度ほど違うため、ディセンダントも数度ずれます。サインの境目近くに生まれた人なら、それだけでサインが変わることもあります。
ディセンダントライン:惑星が沈んでいた場所
アストロカートグラフィーは同じ考え方を地球全体に描きます。どの惑星にもディセンダントラインがあり、生まれたときにその惑星が沈みつつあった場所を示します。計算ツールは、各ラインから500km 以内にある大都市を表示します。
サンプルの惑星はどこで沈んでいたか
同じ出生の瞬間における5つの惑星のディセンダントラインと、それぞれに最も近い大都市。
金星木星月太陽土星- 杭州 · 太陽 DSC · 33 km
- ブエノスアイレス · 月 DSC · 428 km
- ブリスベン · 金星 DSC · 608 km
- サンパウロ · 土星 DSC · 503 km
サンプルの太陽のディセンダントラインは杭州をまっすぐ通ります。太陽がそのとき杭州で沈んでいたのだから当然です。月のラインは南米を通り、ブエノスアイレスから約430km。金星はタスマン海を通り、ブリスベンから約600km。木星のラインは太平洋を横切り、近くに大都市はありません。
占星家はこれらのラインをどう読むのでしょうか。金星と木星のディセンダントラインは、パートナーシップを和らげるラインとして最もよく語られます。親しい関係に温かさや寛大さ、開かれた気持ちが加わる、という読み方です。月がディセンダントにあれば感情的な近さ、太陽なら関係が自分らしさの中心になること。土星と冥王星のラインの近くは、関係により多くの責任と誠実さが求められる場所と読まれます。これは警告ではありません。多くの人が、まさにそうした場所で人間関係に真剣に向き合っています。
距離も大切です。影響はおよそ100〜150km 以内で最も強く、数百キロで薄れていくとされます。ラインにどれくらい近ければいいのかでは、これらの数字の出どころと、占星家の間で意見が分かれる理由を説明しています。金星が各アングルで何を意味するかは金星ラインもご覧ください。
ディセンダントを読む5つのステップ
ディセンダントを読む5つのステップ
1サインと度数
DSC のサインと、サインの境目にどれだけ近いかを確認します。
2支配星
DSC のサインを支配する惑星が、どのサインとハウスにあるかを見ます。
3第7ハウスとアスペクト
第7ハウスの惑星と DSC にアスペクトする惑星を、オーブと一緒に書き出します。
4地図
DSC ラインの近くにある都市と、その距離を確かめます。
5実際の生活
結論を出す前に、実際の人間関係と照らし合わせます。
順番よりも習慣が大切です。手がかりを一つずつ分けて書き、それぞれの強さを記録し、最後に組み合わせる。こうして組み立てた読みは自分の経験と照らし合わせやすく、合わないときには修正もしやすくなります。
できないことを忘れない
チャートは、誰と出会うか、その関係が自分に合っているか、どこでパートナーが見つかるかを教えてはくれません。金星ラインの通る都市に引っ越しても関係が生まれるわけではなく、土星ラインの近くに住んでも関係が妨げられるわけではありません。占星術は象徴的な読みの方法であり、人間関係を予測する検証済みの手法ではありません。
慎重に使えば、ディセンダントはよい問いになります。あなたは他人の中に何を求めていますか。自分で育てる代わりに、パートナーに任せてしまっている性質はありませんか。引っ越しを考えているなら、その場所は望む関係を支えてくれそうですか。答えは実際の会話と、実際にそこで暮らしてみることから見つけてください。チャートの役割は、その問いを立てる手助けです。
